願い

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日曜日の早朝の駅には ほとんど人の姿はなくて いつもなら電車を待つ人が 溢れ返っているホームで 私はため息をついていた。 まだ琉惺の香りが 消えない身体を抱きしめて、 吹きつける冷たい風を 受け止めながら心で思う。 どこまでも噛みあわない 私と琉惺の歯車。 それはやっぱり秋人に 許しを請わないと… ここから抜け出す事は 出来ないのかも知れない。 自殺した理由が私じゃなくても 秋人の最期の瞬間に 彼の瞼に浮かんでいたのは 間違いなく私だったはずだから。
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