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だけどハッキリと分かった事が
ひとつだけある。
琉惺に初めて抱かれた翌日。
これ以上琉惺にハマっちゃ
いけないって思ったから
彼と目を合わせないまま
逃げるように会社を出た。
追いかけられて掴まれた腕に
私の胸が大きく鼓動したのを
今でも覚えている。
連れ帰られた彼の家の玄関で
ひれ伏したのは
身体だけじゃなかった。
彼の名を呼んだ
あの瞬間から私はもう
琉惺の心までが
欲しかったんだと思う。
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