第2章 生まれ変わる人

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頭の整理がつかないまま、江梨はベッドに横になっていた。 ~葉子の結婚の話はこれでご破算だな~ 体から力が抜けていくのがわかった。 まんじりともせず時間が経っていく。 ~ホテルにいるのに、このまま眠れないまま朝をむかえるのか~ 時間は午前3時を回った。 江梨は、なんとなく怖いもの見たさも手伝って、再び隣室に聴き耳を立てた。 ~どうせ、もう別れる相手だ。どんなことをしてるのか、徹底的に調べてやろう~ 江梨(葉子)は、男同士がどうやってセックスをするのか見当がつかなかった。 隣室から声が漏れてくる。 どうやら行為はまだ終わってないらしい。 「そろそろ行くよ。」 よしおの声だった。 「はやく、入れて。」 こちらは、相手の男の声だった。 ~これがさっき居丈高に話していた男の声か。 まるで女だ 「けつを上げるんだ。」 ふたたびよしおの声がした。 「いい眺めだ。」 「ああっ、恥ずかしい。」 「穴に入れてくださいと言うんだ。」 葉子には一度も言ったことのない言葉だ。 なんだか自分が言われているような錯覚に襲われる。 手を伸ばしてみると、指の先にある部分はじっとりと濡れていた。 もともと見た目は、よしおは度ストライクの男だ。 まるで自分が犯されているような気持ちになってきた。 「ふっ、こんなに濡れてるじゃないか。 すぐ、ずぼっと入りそうだな。」 ~ほんとに男同士でやってるんだろうか。 それとも、女を連れ込んで3 Pでもやってるんだろうか。 「尻を上げるんだ。」 よしおから、今まで一度も言われたことのない言葉だ。 葉子はいよいよ自分が犯されているような気持ちになってきた。 「ふふっ、いい眺めだ。 まる見えだよ。」 葉子は、自分の女性器に指を突っ込んでこねくりまわしはじめた。 壁越しに、「ぴちゃっ、ぴちゃっ…」という、尻に男の太ももが当たる音が聴こえてくる。 やがて、「グチュッ、グチュッ…」というペニスが濡れた穴を出し入れする音が聴こえてきた。 「はううっ…!」 男とも女ともつかぬよがり声が隣室から漏れ聴こえた。 葉子の女性器から、粘液がしたたり落ちた。
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