一生の不覚

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 パカッ!  開いた途端メガネを掛けた男の人が現れ、 「あんた大丈夫?」 と言われた。 「ん~?あなたが『神様』ですか?」  私は私を見下ろす神にそう尋ね、神を勢いよく指差す。 「なぁ、あんたシッカリしろって」  神はそう言いながら私が出した人差し指をグウで掴むと、そのままグイッと私を持ち上げた。 「ほら、ちゃんと立って!家どこ?」  えっと、何か言われてるみたいだけど……何だろ?  クラクラしてきた。  あ、もう……ダメ。
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