一生の不覚

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 目が覚めると、そこは私の部屋ではなく……。  知らない天井と知らない壁紙で構成された見たこともない部屋だった。  私は洋服のままモノトーンの布団にくるまって眠っていた。 「イタッ!」  頭の奥がズンと痛む。  これは正しく二日酔い。 「……てか、ココどこ?」  私はようやく重たい体を起こし部屋中を見渡した。 ……全く覚えがない。  誰かの家?  ホテルとかではなさそう。  ちゃんと服も着てるし、下着も付けている感覚はある。  そう言う意味でヤバい事にはなっていない……と思うけど。  その時ドアがカチャリと開いて、見た事もない男の人が入って来た。 「ようやく起きたか」 ……誰?
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