失恋とエロ本

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「まぁ…相手が悪いよ」 あの子の隣を歩くのは… イケメン生徒会長 「私だってあれは行くよ!!」 …他人事だからって…好き勝手言うなよ 「お似合いじゃない?あの2人、美男美女!!絵になってるよ」 横切る2人を見る 確かに…俺じゃぁ釣り合わない それは初めから分かってた 遠くから見ているだけで 何も出来なかった 気持ちを伝えることも 結局…自分が臆病なだけだって事も…全て …けれど… もしかしたらって… バカな夢描いてた 「あんたじゃまず無理だったんだよ!!分かるでしょ?」 いいから生傷えぐるなよ… こいつは結城 千夏 (ゆうき ちなつ) 幼稚園からずっと一緒 家も近所のいわゆる幼なじみ 親が言うには歩き始めの、よだれ垂らしていた頃からの仲らしいが そんなの知った事じゃない 「いいからもう諦めなよ」 満面の笑みで俺に向かう こいつには、そっとしておいてあげようとか…そう言う心遣いはないのか? 「実際には行かないけどさっ、生徒会長ってのもね~」 お前の事はどうでもいい 「近くにいい子いるかもよ…?」 「俺は…」 遠くなった彼女を見つめ溜め息を吐く 「元気出しなっ!!人生色々!!島倉千代子だって言ってたでしょ!!」 「知るかよ!!」 千夏に向かって吠えた
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