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…なんでなのよ
私は歯を食いしばって、自分の太腿(フトモモ)を何度も拳で叩きつけた。
…なんで
何で、祐介なのよ…
私が祐介の名前を呼べるようになったのは
部屋に入って随分と時間が経ってからだった。
「…祐介…起きて」
私は泣きじゃくって、顔をぐしゃぐしゃにしたまま祐介の横に立ち尽くしていた。
「…祐介」
こんなに私が泣いているのに
祐介が私をほったらかしにしてるなんて。
…祐介…
早く…
抱きしめてよ
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