冷たいキス

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…火葬。 祐介の本当の最後に立ち会えるなら仕事も休んでしまおうかとも思った。 だけど、仕事に穴をあけるわけにはいかない。 明日のコンペでデザインをプレゼン出来るのは、それをデザインした私だけ。 何よりも… 『美澄のデザイン、楽しみだな』 祐介が楽しみにしていた。 私の選択は間違っているだろうか。 このまま祐介の家族と一緒に相模原に帰る方が正しいのだろうか。 祐介なら…なんて言う? 白いシーツに包まれた祐介を見つめる。 わかりきった答えが、今にも聞こえてきそうだった。 「…葬儀には…必ず出ますから」
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