冷たいキス

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祐介の傷だらけの頬に頬擦(ホオズ)りをして ピクリとも動かない瞼(マブタ)にキスを落とした。 その唇をゆっくりと離して 私の鼻先で祐介の鼻の頭をくすぐる。 そして 祐介の唇を包み込むように唇を重ねた。 祐介との最後のキスは 私の体温まで奪うほど 冷たかった。
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