2.武器庫の手製爆弾

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「シャロンといえばハンドカンの早撃ちだしね」 「早撃ち?」 射撃を終え、戻って来た凪がナターシャの言葉に反応する。 「あれ? 凪ちゃん相方なのに知らないの? ワトスン君は西部劇のガンマンなんだよ。ズキュ、ズキュン」 陽榎はニヤつきながら手で銃を模り撃つ真似をする。 「大袈裟だよ」 ワトスンはそう言って缶のコーラを飲み干す。 「その缶かして?」 「凪に見せてあげなよ」 「いいけど。狙って? 動いて?」 「お好きにどうぞ」 ナターシャはワトスンからコーラの缶を受け取り、射撃場に投げ込む。 途端、ホルスターから拳銃を抜き、目にも留まらぬスピードで4連射する。 そのまま拳銃をトリガーガードを支点にクルクルと回しホルスターに仕舞う。 ナターシャは落ちた穴だらけの缶を拾いに行き、凪達に見せる。 「「おぉ~」」 凪と陽榎は歓声をあげ、拍手する。 「本当に西部劇に出て来る凄腕ガンマンみたいにですね」 「狙ってやると一発がやっとなんだけどね」 ワトスンは凪の隣の椅子に座り、ポケットから紙煙草を取り出す。 「良いコンビかもね。一人が拳銃使いで、もう一人がライフルマン」 「そもそも欠点の無いコンビの方が凄い気がするけどね」
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