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俺はそっと階段を下りて、玄関の扉に手を掛けた。 リビングから甘い香りがだだ漏れだ。 たぶんケーキとかそこらへんの食いもんでも作ってんだろうな。 今日は亮兄の誕生日だし。 亮兄は俺と違って成績優秀、スポーツ万能。 龍とよく似た天才肌だけど、親しみやすい性格の会もあってかみんなから好かれる人だった。
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