53人が本棚に入れています
本棚に追加
言葉って難しいんだな。
座りたいために出た言葉は、あたかもオッケーしたかのように受け取られた。
重みを預けていた体はクルッと180度回転させられ、後ろから伸びてきた腕に包まれて……座った?
確かに座った。
座った場所が……悟が胡座をかいた足の上。
後ろから抱きしめられ、尻にナニが当たっている。
しかも、今度は俺の首に鼻を擦り付けて、ゾワゾワする。
『康平の臭いって良いよな』
『なっ!!プラトニックからっったろ!』
俺の声は簡単にスルーされ返事もしてこない。
背中にテンポの早い心音が伝わってきて、たぶん俺のドキドキもバレているかと思うと恥ずかしくて、息の仕方すら分からなくなる。
クーラーを入れていても、こう躯を寄せていたら暑い。
汗ばんだ首筋にあたる呼吸にさえ・・・ヤバい!
起って……きた。
そもそも男同士って、どうすんの?
知っている情報は入れる場所位だな……って何考えてんだ俺!
最初のコメントを投稿しよう!