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『ちょっと横になるわ』
ボクサーパンツを引き上げ、脱力した体を引きずる。
『一緒に見ないとポジション決めれないじゃん』
そう言う悟を横目にさっさとベッドに上がり目を閉じ、大きくため息をひとつ吐いた。
二人で余韻に浸るなんて考えは皆無。
それに、あんなこと俺が出来るのか?パクって……
だんだん心配になってきた。
『康平!寝たのか?』
『ん!?』
まだ意識はあったけど、目を閉じたままでいると……
ベッドが軋み、寝ている横に座ってきた。
『何か、急かし過ぎたかな?
付き合ってくれるんだ!ってわかったら嬉しくなってしまって・・・』
その「付き合う」っていうのも微妙だったんだけどな。
それでもキスしたり……まぁ、嫌じゃなかったし、好きな方だとは思っているんだけどね。
今更な事を考えながらじっと耳を傾ける。
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