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時計に目を向けると、夕方の6時。
『怖いやつだったら、夜中に見ようぜ。臨場感た━━っぷりに電気を消してさ』
『そうだな。先に夜食でも買いに行くか~』
近くのコンビニで大量のお菓子を買い込み、汗ダクの体をシャワーで流す。
それでも夏の日は長く、臨場感を出すには早すぎる。
特別する事もないので、歴代の彼女話を聞こうと思いたった。
『どうして長続きしないのかねぇ?
別れる時ってどっちからなんだよ?』
シャワーで濡れた髪をガシガシ拭きながら問いかける。
『あ!?フラれてばっかだな』
『でも、告って来るのはいつも女からだろ?それで、振るのも女から?悔しいとか思わねぇの?』
『そりゃあ何故だって気持ちはあるけど、「一緒にいてつまらない」なぁんて言われたら、どうでもよくなってくるんだよな』
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