0人が本棚に入れています
本棚に追加
「嘘ー」
男が私の口から手をどかすと私は驚愕して言った。
「これで信じてもらえましたか?」
「いいえ。まだこれだけじゃ分からないわ。お金を下さい。1億円ね」
パチッ。
男が指を鳴らすと部屋に一億円が出現した。
「この一億円はどこから持ってきたの?」
「これは全国の道路とかに落ちていた一万円をかき集めここへ持ってきました」
「嘘ー。じゃあ、使ってもばれないわよね」
「そう思いますが」
私はこの一億円で何をしようか考えた。
「あなたにプレゼントを持ってきました」
「プレゼント?」
「はい」
「何? 何をくれるの?」
「おっぱいを変化させる能力です」
「一体全体どういうこと?」
意味が分からないわ。
「おっぱいを色、形、大きさ、自分の思い通りに変化させることが出来るのです」
「へえー。面白そうじゃない。その能力頂戴。私貧乳だし、欲しいわ。でも何で私にプレゼントをくれようとするの?」
「実は私の住む魔法大陸にある学校でジャンケン大会がありまして。それで私ビリだったんですよ」
「それで?」
「罰ゲームで……」
「罰ゲーム?」
「はい。罰ゲームで人間界に行って貧乳におっぱい変化のプレゼントを渡してこいと」
「あら。あなたも運がないのね。でも私はあなたが負けてくれたおかげでこうしてあなたが願いを叶えに来てくれたのだから良かったわ」
「そう言って頂けると幸いです」
「じゃあこの部屋の薔薇や、一億円も私へのプレゼントっていうわけね」
「いえ。それはあなたに私が魔法使いだと信じさせる為に出したので後で元あった場所に戻します」
そ、そんなこと……。させないわよーー。
私は近くにあった花瓶を魔法使いの頭に思いっきり叩き込んだ。
鈍い音が響き、魔法使いは床に倒れた。
「あ、あなた。自分が何をしているのか分かっているのですか。人殺しですよ。いや、魔法使い殺しか。って言っても私は魔法使いで蘇生の魔法を自分にかけているから、死んでも魔法世界で復活するだけなんですけどね。でもあなたにはもう二度と会いに来ません。こんな人間もうこりごりだ」
魔法使いは言うと、徐々に体が透けていき、音もなく消えていった。
「よし。これで一億円は私の物。それとおっぱい変化の能力も」
私は試しにおっぱい能力の変化を使ってみることにした。
すぐにその能力は使いこなすことが出来た。
最初のコメントを投稿しよう!