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「親不孝な娘ですよね。面会に来てくれって言われても、なかなか勇気がでなくて。こんな状態になるまで会いに来れないなんて……」
彼を見つめる瞳は、遠い日を懐かしむ何かを映し出しているように見えて――
冷たさが消えていた。
彼女も後悔し始めているのだろか…
やり直せない親子の関係――
取り戻せない時間――
ただ…
後悔するのは
後悔出来るのは
その人の事を大切に思うから……
「いいえ…梨花さんは岡本さんの――お父さんの最後の願いを叶えたんですよ」
何の事だかさっぱり……?
といった彼女に、
彼が私に託した『最後のお願 い』の話を伝えた。
彼の……
最後の願い――
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