プロローグ

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「おまたせー。あ、野城くん。今日からお世話になりまーす。ってオレら意外と初対面だっけ?」 と礼央。 「優といつも一緒にいる奴は大体把握してるよ」と野城。 それに対して礼央は「ありがと」と短く返事した。そして手に持っていたスーパーのビニール袋を差し出す。 「これさ、一応うちの婆ちゃんがお礼にって。泊めさせてもらうんだから」 「え?あぁ…それはどうも」 野城が中を見ると、りんごが四個入っていた。 「あたしまで一緒にありがとね」 とあかね。 「良いよ、君は必要だと思うから。君がいなければ、女の子は太田さん一人になってしまう所だったしね」 と野城。 それに対して あかねは「余程奈央子が心配なのねー」とニヤ付きながら言った。 だがやはり野城も 美少女を前にしては反論出来ないのか、それには何も答えなかった。
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