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「俺は基本、女の子には興味ないから大丈夫だぜ。野城、宜しく。俺の事は知ってるか?」
と透。
「だから優と一緒にいる奴で、かつ、その赤い髪で目立ってるから知ってるよ」
と野城。
そして、優が口を開けた。
「宜しくねぇ野城クン」
「……………(無視)」
「宜しくねぇ野城クン」
「……………(無視)」
「宜しくねぇ野城クソ」
「一文字変えた所で誤魔化せると思うな」
「まぁまぁ二人とも。じゃあ…えっと、私も宜しくね」と奈央子。
その声に振り返って「あぁ、宜しく」と野城。
「態度変わり過ぎだろ」
と優が、ふて腐れながら言った。
そんなこんな六人のやり取り。その間にもセミの鳴き声は響いていた。
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