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十分後。
六人は『ひつじ』が運転して来た車のトラックに荷物を入れ、車の後部座席に座っていた。
車はスムーズに走っている。クラシックが流れる。しかも外の音があまり聞こえない。温度もクーラーで快適。
そんな中、後部座席はキシキシという何か息を噛み殺すような変な音が充満していた。
透・礼央・あかねが笑いを堪えるのに必死になっていたのだ。
それを不思議そうに見る奈央子、
俺様は関係ねぇ的 優、
実に不快だ野城。
運転席と後部座席は完全に空間が分けられており、後部座席は長い。バスの半分くらいの奥行きがある。ただ、高さがあまりない。低めの天井で、立った時は頭がスレスレ。
通常の車と違い、運転席側に向かってコの字型に座席が造られている。全員が向かい合うような位置にある。真ん中には空間があるので、ミニテーブルがあった。
あの後。
奈央子が『ひつじ』について説明し終えた所に、ちょうど『ひつじ』の車がやって来て、先ほど出発した所なのだが、ずっとこんな調子だった。
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