プロローグ

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 後、一人。  ピッチャーは祈るような気持ちで考える。  後、一人。  だが、その一人が果てしなく、続く。  ピッチャーは息を長く吐くと心の中でドロップボールの投げ方を確認する。  握り方はストレートと同じでやや浅めに握る。  ここで親指に力が掛かると回転がかかりにくくなる。  次に高めの位置で球を手から離す。  この時手首をひねることを忘れず下に回転をかける。  ここまで声を出さずに確認するとピッチャーは頭の中のイメージを真似て球を投げる。  注1 ソフトボールの投げ方の一つ。野球でいうフォークボールのようなバッターの手前で下に落ちる球種。
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