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姫野さんを見送り俺たちは俺のベットに座った。
「なぁ氷河。」
俺に寄りかかって少し眠そうにしている氷河を呼んだ。
「…?」
氷河はなにも言わずただ俺を見ている。
「今度デートするか?」
首を横に振る氷河。すると体を起こし氷河は俺に向き合うように座り直した。
「一緒にいるだけで幸せだから。」
そういって氷河ははにかんだ。
「そうだな。」
そういって俺は氷河の手を握りしめた。
氷河がそんなこと思ってたなんて本当知らなかった。もっと氷河と話するようにしよう。
それにしても、
「寒いか?」
握りしめた氷河の手は冷たい。そんなに寒くないと思うのは俺だけか。
「低体温だから。」
そういって氷河は手を離した。
なんで手を離すんだよ。俺は氷河を抱きしめた。
「何?」
氷河は照れたように俺から目をそらして言った。
「俺が暖めてやる。」
低体温だからって性格が冷たい訳じゃない。ちょっと不器用だけど人のことを考えている。
俺はそんな氷河が好きだ。
「うん。」
氷河はにかんで俺に抱きついてきた。
あー幸せ。
fin.
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