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「来夢!帰ろっ!」
俺のクラスのホームルームの方が遅く終わったからか、
夏鈴が俺のクラスまで来てくれていた。
最初はみんな冷かしてきたりしたけど、
今では全校公認のカップルのため何も言わなくなった。
「いいよ。今日はカフェでも寄ってくか」
「来夢の奢りならね!」
「お前はまた調子に乗って!」
夏鈴の顔が俺の手によって伸びる。
「いひゃいよ」
離してやると夏鈴の頬は赤くなっていた。
それをすりすりと擦る。
犬みたいで可愛い。
俺の差し出した手に夏鈴の小さい手が重なったところで出発した。
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