prolog 

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世界は    終わりを告げようとしている そう、 国王に告げた。 張り詰めたその謁見室で、 衛兵たちも肩をすくめて天井を見上げた。 希望は持てぬのだろうか… 安定感のある、 厚みがかった声が静かにそう呟いた。 これまで、 多くの民(女性)たちが襲われた。 悪魔による陰謀がこんなにも拡散しているとは、 思ってもいなかったためだ。 小さな村が悪魔の住処へと変わっていたことすら、 最近になって報告された。 そんな村が何件もあるという。 いつ、 我が国は悪魔を民へと迎え入れてしまったのだろうか。 馬鹿馬鹿しくて笑えてしまうほどだった。
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