俯瞰万象

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咄嗟に身を伏せるふたり。 そして 茴「ふざけないで…!」 奈狐「このっ…!」 茴が周囲に毒霧を撒き、奈狐が呪詛を放って来る。 「“暴風神(ルドラ)!”」 だけど、まぁ意味無いしね。 僕は『世界を造る』しか力が無いが、『世界にあるなら神すら造れる』訳で。 ルドラで毒霧を散らし、ミシャグジで呪詛を祓う。 奈狐「焔よ!」 そこに追撃で奈狐の狐火が襲い来る。 が、 ミシャグジの力で“焔を祟って”消し飛ばし、 奈狐「んなっ!?」 背後に現れ、拳を振り抜こうとした茴の腕を掴み捉え、奈狐の目の前に突き出す。 茴「くぁ…っ!」 骨が軋むギリギリの力で両腕を掴んでいる為、苦悶の表情を浮かべる茴。 奈狐「く…」 盾にするように恋人を突き付けられた為思うように動けない奈狐。 あはは。 いやぁ面白いほど簡単に事が進むねぇ。 んじゃ、最後の一押し。 「ねぇ、奈狐ちゃん。君が今、私に忠誠を誓えば茴ちゃんは離してあげるよ?」 奈狐「な…!」 茴「く…ね、姉さん…・」 さぁ迷え迷え。
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