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まともな手で返してもらえるはずはない。と彼は考えた。
では闘うという選択肢はなかったのか?
と問われれば、
彼はこう答える。
「血を流すばかりが闘いじゃない」と。
ここまでで十分血は流れたと彼は考えた。
あくまでも交渉という形にこだわった彼は、自らの身柄と姫を交換という選択肢を選んだ。
そして結果、
見事読み通りの展開へ持ち込めた。
しかし、
最後まで納得のいかなかった仲間に彼は「姫を守ってやってほしい」と遺していた。
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