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「さて、どうしますかね」
ずっと水晶漬けにされていた体をほぐすように動かしながら、
姫、サフィリア・エル・カーネリオンは言った。
「ひとまずは」
そう言って懐に抱えていた地図を絨毯のように地面に広げて、
「お父様の部屋にあったヤツ黙って持って来ちゃったけど」
………………少し考える。
「大丈夫よね。盗んだワケじゃないし」
世間ではそれを…
「うっさいよ?」
「私にナレーションにつっこむなんて古くさいマネさせないでくれる?」
……………
「よろしい」
邪魔なヤツもいなくなったことだし、
改めて考えてみるとしよう。
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