第1章:ギルド

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「さて、どうしますかね」 ずっと水晶漬けにされていた体をほぐすように動かしながら、 姫、サフィリア・エル・カーネリオンは言った。 「ひとまずは」 そう言って懐に抱えていた地図を絨毯のように地面に広げて、 「お父様の部屋にあったヤツ黙って持って来ちゃったけど」 ………………少し考える。 「大丈夫よね。盗んだワケじゃないし」 世間ではそれを… 「うっさいよ?」 「私にナレーションにつっこむなんて古くさいマネさせないでくれる?」 …………… 「よろしい」 邪魔なヤツもいなくなったことだし、 改めて考えてみるとしよう。
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