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ドラゴンが死に、暫くすると彼の体はシャボンのような光に包まれ始めた。
「?」
ワケのわからないまま陣形を崩せない私たちはそのまま成り行きを見守る形になる。
…この判断は正しいのだろうか。
戦場での空白は間違いなく間違っている。
だが、今だけは不思議とそうは感じなかった。
やがて泡立つように光がモコモコと増えていき、次に続々と弾けていく。
弾けたシャボンは欠片を煌めかせて消えていき、
ドラゴン自身の体も消えていこうとしていた。
そのドラゴンの体から闇緑色の刀身を帯びた両刃の剣が現れた。
「ドラゴンスレイヤー」
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