第3章:名手不在

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明らかにこのドラゴンは人里を襲っていた。 ドラゴンの動向を探るなんて、いくら村人たちに聞いて回ってもわかるワケもなく、私たちは途方に暮れた。 大事なドラゴンスレイヤーは、村長に預けて私たちは周辺警備を兼ねたクエストに回った。 作物を荒らす雑魚モンスターや、村人を拐う盗賊。 町娘に絡む不良など一見してどうでもいいようなことに私たちは手を貸した。 …これも大事なことだもんね。 魔王討伐が全てではなかった。 それに便乗して悪さをする人間、あるいはモンスター、そうした者がいるのも事実だった。
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