第1章

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「さ、ついたわよ~。入って入ってっ」 結局、あのままオカマな男性にカプセルの中から無理やり出されて ”居残り組” と書かれたドアの前まで連れて来られてしまった。 耳を澄ますとわずかに人の声が聞こえてくる。 …なんだか、怪しい匂いがぷんぷん… このドアの前まで来る間にも あまりにも奇妙な物をたくさん見てしまった。 まず、私も入っていたあのカプセル。 大量のカプセルが大きな滑り台をぐるぐる回りながら滑り落ちていって 最終的にはトランポリンのような物で空高く跳ね上がり そのまま消えていってしまった。 中にはもちろん、人が入っていた。 この時点で自分が居る世界が何なのか 私はなんとなく分かってしまった気がした。 そして声が聞こえてくるこのドアの先 ”居残り組” の意味 私がこの世界に来て ここに立たされている理由 全て全て分かってしまったかもしれない。
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