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彼女が住んでいたのは山奥の田舎町
特に特産品などもなく、ほのぼのとした暖かい町らしい
ただ一つ、普通の田舎とは違う異質なモノがあった
それが彼女、星風嬉輝(ホシカゼ キキ)である
どこが異質なのか…それは彼女の背中に生えているもの
空色の、片翼
それは彼女が人間以外の何かであることの、紛れもない証拠
だが…
ほのぼのし過ぎた田舎町だからか、それとも平和過ぎる町だったのか、どちらにしてもアホだったのだろう
その町は、彼女を普通の人間として認識していた
故に虐めに合うこともなく、またあったとしても翼にはつっこまれたことはなかったらしい
そこはもう、その町には感心せざる終えない
まぁそんなことはどうでもいい
彼女が人間以外の何かであることには変わりはない
そんな存在を、うちの妖怪賢者が見付けて連れ去った
理由?しらんな
妖怪賢者様の考えている事なんざ、我ら凡人の想像など足元にも及びませんよ
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