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「患者はいずれも極度の強い悪寒とかゆみを訴え、病状が進行すると全身が腐れ落ちるというものです。 政府は現在病気の原因を調べていますが、確かな事は分かっておらず、引き続き調査をするとの事です。
…続きましてのニュースは相次いで失踪者が出ています…」
俺らはそのニュースを凝視していた。
「この症状、あの遺体と同じだ」
俺はTVを見ながらそう言った。
「まさか、ありゃ新手のウイルスのせいか?」
「政府が動いてるってことは相当事態が重いってことね」
「だが、医院長の事と何の関係がある?」
「分からないけど…もしかして医院長感染してたんじゃないのかしら?
だから私達の前から姿を消したのよ。」
「他の人に感染させないためか…ん?ならば何故姿を消したんだよ?俺達は病院に勤務してるんだぜ?
感染してんなら集中治療室で治療を受けりゃいいじゃないか!」
アレックスは指を口に当てながら言った。
「そういえはそうね…じゃあ何故…」
ピピピピピピ!
「ん、携帯からだ。
もしもし?」
「アレックス?今どこなの早く戻って来て!」
「お、おい、一体どうしたんだよ?」
「こっちに沢山の急患が運ばれてるの!みんな酷い悪寒とかゆみを訴えてるの!…え?分かったすぐいく!とにかく早く来て!!」
「クソッ!」
そう言いながら携帯を閉じた。
「どうしたの?なんかあったの?」
「急患だ。それも凄い量らしい。 みんなあの症状を訴えてるみたいだ!」
「え!?あの症状ってまさか…」
「とにかく急いで戻ろう!」
俺らは急いで店を後にした。
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