希望への道

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あの後、俺らはアレックスの案内により下水道入口に着いた。 途中、ゾンビ数体に見つかったがエルザの射撃と道の途中で見つけたデッキブラシと鉄パイプでなんとか切り抜けれた。 「ここを通ればガンショップに行けるんだな」 「それだけじゃねぇ。理論上このパイプは街全体を埋め尽くしてるから何処にでも行けるぞ」 アレックスは金属製の冊を持ち上げながら言った。 「…それにしても州軍は一体何をやってるのかしら?」 エルザが後ろを振り返りながら言った。 「さぁな、州軍も皆ゾンビになってんじゃねーか?」 笑いながらアレックスが言った。 「さ、開いたぞ!行くか」 下水道は蛍光灯は付いてるがどこか薄暗く、少し臭った。 しばらく歩いていると、「なぁ、下水道にはワニがいるって話、知ってるか?」 アレックスが歩きながら冗談混じりでそう言った。 「そんなのタダの都市伝説でしょ」 エルザが馬鹿にした目で言った。 「いやいや、あながち嘘じゃないんだよ」 「何で?」 「俺のダチに聞いた話だともう40人以上下水道で消えてるらしいぜ」 「…悪趣味な話ね」 「俺達も気をつけないとな~」 バシャッ! 俺達の後ろで何かが跳ねる音がした。 「…冗談だよなぁ…」 俺達はゆっくりと後ろを振り向いた。 「…何も無いぞ」 辺りを見回してもそこには水の流れる音しかしなかった。 「あんな話をするから何でもない事でも関係あると勘違いしちゃうのよ」 エルザが鼻で笑いながら言った。 「…あんた、一番ビビってたわね」 「な、んなわけねーだろが!」 「はいはい、そうですか」 エルザはニヤニヤした顔をしながらそう言った。 アレックスは顔を真っ赤にしている。 俺はその場面をほのぼのしながら見ていた。 「よし、着いたぞ。恐らくこの上だ」 しばらく歩きやっとここにたどり着いた。 途中ゾンビにも会わなかったしもちろんワニにも遭遇しなかった。 いや、いたらマジでビビるよ。 「こんの~…ふん~」 アレックスが力をマンホールにかけている。 ガタッ! 「よしっ開いた!」 俺らは薄暗い下水道を後にした。
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