ぶらっくえんぺらーとなんにもできないくず

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「げはっ…げはっ…」 そんなことをしているときであった。 少女がいつもより激しい咳を何回もしだした。 「おいくず? なんか喉につかえたか? 飲み込むことすら出来ないのかお前?」 そうバカにするミリオンであったが心配になり、担当の医者を呼ぶ。 「あ、コイツ今から死にますよ、坊っちゃん。」 担当の医者はあっさりとそういった。 「は…、嘘だろ… 止めろよ!!高い金出してんだからよ!! 何とかしろよくず医者!!」 信じられないことを聞いたミリオンは、焦りにあせっていしゃの胸ぐらを掴んだ。 「うるせえよ!! このくずドラ息子が!! こちとらお前の『妹様』から倍の金もらってこの奴隷殺せっていわれてんだよ!! 奴隷にしか怒鳴れないお前が惨めすぎるから止めさせるために!! 無能すぎて家の後継者候補を本当の妹に取られて、 今春に実力で名門校に入った妹様と比べて裏金使わないと私立校にすら行けなかったくず息子が!! でしゃばるな!!」 医者はそういって ミリオンの意地汚い本性の根っこを晒した。 自分がしたことも晒した。 そう、少女はずっと毒を飲まされていたのだ。 だから病気になって 今から死ぬのだ。
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