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「おい、なんでだよ!!
俺、いっぱい努力してるし…
がんばってるよ!!」
「奴隷風情に気を取られてるからお前はくずなんだよ!!
こんな消耗品に病室開けるなんてバカみたいに金積まれねえと普通しねえよ!!」
それからミリオンと医者は殴りあったり言い合いをしたが、
ゴミみたいに弱いミリオンはすぐに負けてしまった。
ミリオンを殴り、満足した医者は病室を去り、
ミリオンと少女しか病室にはいなくなった。
少女の咳は止まらない。 そのうち息だけでなく血と涎に鼻水に胃液を吐き始めた。
誰も助けてくれません。
「う…ああ…」
「ごめんな。
ミリオン様、全能なんだけど…お前の治しかた忘れちゃってさ…」
なんにも喋れない少女に
ミリオンはまだ強がりをいう。
「い…今からな!!
思い出すから!!
ちゃんと治してもらうから!!」
必死に言葉のわからない奴隷にそういう。
「だからもう少しだけま…」
「あ…あ…ぅず…」
そうしてミリオンが泣き始めた時だった。
「な…なんだ!?
どうした!?」
少女は心から体から絞り出すように汚れてぐちゃぐちゃの口を動かした。
「う…うず…
かうず…くず!!
くず!!くず!!くず!!くず!!くず!!くず!!くず!!くず!!くず!!くず!!くずうう!!」
少女の最後はそういって、そう叫んで終わった。
ミリオンはその後、
この少女のくずという言葉が一生離れずに、
好いていたくずに言われた最期の反抗が離れず、このあと虐められても、
妹を見返して当主になっても
どんな幸せな姿になっても一生幸せになれずに暮らしましたとさ。
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