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いじめに遭う前、とはいえ突然僕っ子が俺っ子に変わるのはいじめてくださいと身を投げ出すようなものだよ。
俺は、いや僕はこちらに帰ってきたのだから少しの間は僕はで行こう。
で、誰も僕を知らない高校で俺っ子になろう。
「……なにあれ」
校門の前には如何にも不良という風体の中学生がいた。綺麗に着崩して悪ぶってるつもりなのだろうか。
ファッションの一部として取り入れてるようにしか見えないよね
誰目当てなのか知らないけどやめてほしいよね。みんな迷惑してるし
「おぉい!金子って奴を知らねえか?」
「……しりませ、ん」
五月蝿いなぁ…態々第一声を張り上げなくても聞こえてるってのに。
僕は弱々しく返事を返した。
「ちっ、使えねえな」
「す、すみません」
「おら、てめえら!みせもんじゃねえんだ!行くならさっさと校門を渡りやがれ!」
お前らがいるせいだ!
肛門……あぁ、校門か
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