第1章

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僕はオムライスを食べながら思うのだ。この世界……征服しちゃおっかな。 冗談さ。どんな戦力のある個人だろうと何千、何百万、何千万の敵に勝てるわけないしな。 そんなことを考えながら、食器を洗いもう一度寝ました。 ▽ 次の日、寝ぼけ眼で目を擦りながら父と母のいる食卓に足を運んだ。 「遅いわよ。早く食べないと遅刻するわよ」 目の前に並ぶ、鮭の塩焼きと味噌汁にご飯。今までなら普通に食べてた。だが、今の俺は普通の飯に感動を覚えていた。 「オイ、飯くらい静かに食べられないのか」 「別にいいじゃん。美味しいんだから」 「いっちょまえに反抗期気取りか」 やべ、父さんはあんまり俺に良い印象持ってなかったから、いつもびくびくして過ごしてたんだっけ。 「ほらほら、ご飯が冷めますよ」 「俺はもう食べたから学校いくね」 俺は部屋に戻り制服を着て、学校に行った。その後の話である。 「!?お、おう行ってこい」 「あらあら、突然強くなって、昨日まであなたと口聞くことすら嫌がって食卓では、無口でしたのに」 驚く父親を責め立てつつも息子の変化に戸惑う母親。 「俺が厳しくしてたのも、全てアイツのためだ。社会に出れば、これくらいよくあることだろう」 「そのせいで変に性格が歪んでしまったらどうしてくれますの?ほほ、今夜は厳しくいきますね」 「待ってくれ、アイツに聞こえてしまう!」 「そのギリギリが良いんじゃありませんか。あなたも顔が赤くなってきてますよ楽しみなのでしょう?」 「クソ、仕事行ってくる!」 「はい、いってらっしゃい」 夫婦仲は健在のようだ。
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