楽しかったとは、「た」と付く時点で過去になる

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 なんだかんだあったが真面目に作業することが出来たのでそのまま机に持って行って昼食とする。 ちなみに午後からも海に行くので水着のままでいたのだが、さすがに油とか水分とかが肌に飛ぶと熱いのでエプロンをしたところ千里に裸エプロンみたいだと言われたのでデコピンをかましておいたところ、深頭も似たようなことで千里と話し出したので深頭にもデコピンしておいた。 「やっぱりみんなでつくるとおいしいね!」 「自分は準備しかしてないのでお二人の力と言うところでしょう」 「私と言うよりは千里の調理の手際の良さが際立ったと言うことなのかもしれないな」 「調味料とかの指示は全部春さんがやってたじゃないですか。 一番は春さんですよ」 「そんなことはどうでもいいから早く食べないと午後遊ぶ時間が無くなるぞ」 「そうですね。 しかし急がずゆっくり食休みも取ることを忘れずに食べましょう」  深頭の言葉に一同は賛同し、黙々と食べ続けること数分。 私以外食べ終わった。 毎度のことながら私は食べるのが遅いのだ、こればかりはどうにもならない。 「片づけは私がやっておくから皆は食休みを挟んで先に海に行くと良い」 「いいんですか?」 「気にしない。 それくらいのこと、泊めさせてもらう身としてはやっても罰など当たらないだろう」 「では、片付けはまだ数回ありますし、当番制にしましょうか。 今日は春さんが、明日は自分たちがいたします」 「それでいいならそうしてくれ。 明日以降が楽になる」  ではそれで行きましょう。 深頭はそう言うと、二人を連れてまた海に行く。 私はやっと食べ終わったので、食休みを兼ねて片づけに入る。 そういえば深頭と千里は私の水着のことにはやたらには触れなかったな。 いい傾向なのかもしれない。 やはり地味目の黒を選んでよかったと思った瞬間だった 後、千里は普通に男子水着を着ていたのでそれもよかったと思った瞬間でもあった。  食器を片づけ終わったので、見える範囲から海にいる皆の方を見てみると、何か準備をしているようだった。 そして美咲がこちらにかけてくるところが見えたので、何か準備が出来たから来いと言うことなのだろう。 「春、スイカ割りの準備できたから早くしてね~」  思った通りの状態だったらしい。
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