俺がショウジョウバエと登校した話する

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教師は早足で近づいてきて言った 「おい、これはいったいどういうことだ」 絶対本当のことなんて言いたくなかったが、他にこの状況を打開できる言い訳も思いつかなかった 冷静に考える思考能力すら今の状態では働かなかった 頭が真っ白になって何も考えられなくなった俺は、一周回って呟くように、口にした 「奇壊蟲だから...俺、油女だから......」 もうここまでくると厨二病を通り越して精神病の域に達していたが、当時の自分は頭が真っ白で何もわからなかったので無理もない それに俺は油女でなく石井だった
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