第1章

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いた。いたいた。 自分の葬式なのに何であんな端っこに……。 少女は学を見つめます。 涙を流し続ける学に、少女は見続けます。 生前は心の優しかったと学校で評判だった少女。 学の事をとても悲しそうな表情、それでもどこか優しい目で…………… ああ…とても恨めしそうだ…(苦笑) 学!学さん!! 流れてますよ!凄まじい怨念が流れこんできてますよ! あれ?どこが心の優しい? めっちゃ凶暴化してるんですけど! 『何で来てくれなかったの!!?私ずっと待ってたのに!!! しかもなんか死んじゃってるし!!』 なんか言ってる!暴露ってる! こりゃヤバいと思ったよ。 すぐ学に報告して、ついでに私の事も話しました。もちろん最初は何言ってんだ?こいつって目でした。 でもまあ、だいたいの事情は少女が暴露ってたから学を問い詰めて信じ込ませたけどね。 何で学が行かなかったのかは何度聞いても答えてくれませんでした。 凄くイラっとした。 しかも本当に出来るなら通訳してくれないかとかほざきやがった。 うざ過ぎる頼み事に結局折れた私は、少女に話を(嫌だったけど)しに行きました。 少女は忽然と姿を消していました。
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