第1章

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私の前の席にどかりと座り、うざったい笑みを浮かべるうざったいこいつ。 「おい、今うざったいって言わなかったか?」 「言ってませんよ、うざ也君。」 「言ってんじゃねえかよ!さり気なく名前変えてんじゃねえよ!」 「あら嫌だわーなに言ってるのかしらーうざ也君はー。」(棒読み) 「よーし、表出ろー!一発殴らせろー!」 こいつは 西条 徹也(さいじょう てつや) まあ…簡単に言うと私が幽霊と話してるところを見られ、何を思ったのか興味が湧いてしまったらしい。 何かと私に突っかかって来るのでマジでマジでマジでマジでうざったい。 こいつとはいつも喧嘩してる。 喧嘩友達?ってとこ。 「もぅ!てっちゃん!涼ちゃん虐めないで!」 んで、その喧嘩を止める役がこの子。 西条 織(さいじょう おり) 徹也と織は双子…………… ではないです。 こいつらはたまたま名字が一緒なだけの幼なじみです。 「てっちゃんがそんな事ばっかり言うから涼ちゃんがそんな態度するんだよ!?」 「…………。」 「いや、今のは明らか俺が一方的に…だ、だってよー。こいつ可愛げねぇんだぜ?」 「…………。」 「女の子に可愛げないなんて言う人は最低です!」 「…………。」 「ばっ!?織は特別だっての!お前には絶ってー言わねえよ!可愛いんだから…。」 「…………。」 「てっちゃん…/// 」 「織…/// 」 うん。お前ら、爆発しろ。 はい。おわかり頂けたでしょうか? 「名字重なってるからお前ら付き合ったり結婚してもいいんじゃね?」 と、一時期こういうからかいが多発しましてね。よくあるよね。 からかい、からかいが続きまして…… なんと本当に付き合っちゃいまして、しかも皆にチューを見せびらかすという最強バカップルです。 「何で付き合ったの?」 という質問には、 「え?お前らが付き合えって言ったんじゃん?」 はい、バカです。バカップルです。 しかも織は少し霊感があるらしく、うっすら見えるらしい。 徹也が織に私の事をバラしてしまったおかげで私に付きまとう第二者が…。 そして第三者が………。 「はよ~涼、徹也、織。」 こいつ。 要 学(かなめ がく) 皆からは かが と呼ばれている。 私の幼なじみだ。
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