月菜の呪いの過去

11/15
前へ
/482ページ
次へ
(この子は何者?) アタシは砂嵐になる映像を流し続ける中でふとそんな事を考えていた (いや……どこかで見た気がする…) 考えられない記憶の接点を無理に思い出そうとした (そうだ!あのスクラップに) 再び又父の書斎に入った (これだ!!) とある事件の捜査資料だった (やっぱりこの子だ) ある家族の女性の殺害事件の資料 当時は少しニュースにもなったけど、その時の子供の写真 (藍川流……) その写真に写る彼はさっきの映像と同じ目をしていた (今は?) 犯人は彼の父親でその後の彼の詳細はその資料に明記されていなかった (アタシと同い年か…) 再びアタシはハッキングした映像を見ようとした (えっ…新しく増えてる) title…布告… アタシは恐る恐るそこのウインドをクリックしていた 流『まさか、ハッキングだけでなく俺の言葉を探る奴がいるとはな どこの誰か知らんが警告だ、それ以上は踏み込むな』 音声だけだがハッキリとした敵視の表れの声だった (まさか…わざと?罠?) アタシもすかさずパソコンにロックをかけた
/482ページ

最初のコメントを投稿しよう!

253人が本棚に入れています
本棚に追加