霙の恋

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ーーー冬視点ーーー 旅行を終えた俺達はそのまま各々の生活に戻った 雪『冬ちゃーん、いい加減に咲ちゃんを連れてきなさーい』 最近ウチの母は事ある毎にこの言葉を言う 『いや、最近会ってねぇーんだから誘えないんだよ』 無論嘘で有る、確かに咲にはたまには良いものを食べてほしいとかゆっくり休んで欲しいとは思うけどこの家では余計に不憫に思えてしまう 雪『しょーがない、ならアタシが直接咲ちゃんの家に行こうっと』 『時間を考えんか!!』 時刻は午前一時でそのまま咲哉家に行こうとする母を慌てて制止する 雪『んもぉー、明日連れてきなさいよ!!』 プンスカと音を立てた様に母は自室へと歩いていった 『ふぅー』 思わずため息が溢れる (まぁ一回位は許してくれるかな?) 一学期が始まって以来、あまり咲哉と二人っきりなれる事が無かったので、誘ってみようと思った (さーて) 俺も自室に戻ろうとした時に (……霙?) リビングの横のキッチンの灯りが付いていて、俺はそのまま顔を覗かせたら霙が何かをしていた (何してんだアイツ?) 霙『兄さん?』 俺の視線に気付いた様で霙は俺に声を掛けてきた
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