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『お前がキッチンなんかで何してんだ?』
霙が今まで料理をしていた所を俺は見たことがない、故にこの光景について聞いてみた
霙『べ、別に……』
霙の手元を見てみると黒コゲの何かが目にはいった
(いや、別にじゃねーだろ?確実に何か作ろうとして失敗してんだろ?)
霙『と、ところで』
俺のジト目が気になったのか、霙は話題を変えてきた
『なんだ?』
霙『さっきお母様が言ってたけど、明日咲哉様は来るの?』
(そういえば、前みたいにコイツが咲哉を呼べって言わなくなったな…)
少し恐る恐る感を感じる言い方にそんなことを思っていた
『さぁーな、声は掛けてみようって思ってるけどな』
霙『そうなんだ……』
霙はそこで止まってしまった
(牛乳にバター…クリームとかは無いのか……)
『お前ホットケーキでも作ろうとしたのか?』
霙『な、なっんでそうなるのよ!!』
慌てて残骸を隠そうとしていた
(図星だな……)
『はぁー食べたいなら、作ってやろうか?』
あまりに食材の悲惨さに俺はそう言ってみたけど
霙『えっ、いや違うの…』
『?…何が違うんだ?』
霙は慌てて否定したが俺は何に対する否定か分からなかった
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