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ーーー咲哉視点ーーー
キャンプから帰ってからは僕の日常は静かなモノだった
バイトして宿題をして補習を受けに学校に行ったり
『ふふっ』
でも増えた物も有った
それはキャンプの日に皆で撮った写真
(月菜さん…あの後は普通だったけど……)
月菜さんのあの話を聞いて僕はどうしたら良いか分からなかった
(誰かに聞くわけにもいかないし…)
悶々とした気持ちを一週間抱き続けていた
『?』
そんな事を考えていたら家のインターホンが鳴った
僕は玄関に向かった
『はーい』
ドアを開けるとそこには冬がいた
冬『オッス』
『うん、久しぶり!!』
冬はそこから少し僕から視線を外した
『どうしたの?』
少し困った表情を冬に僕は聞いてみた
冬『えっと、咲はバイトは今日休みか?』
少し探るように聞いてくる冬に僕は何か閃いた
『家に来てほしいって雪さんに言われた?』
冬『!!』
冬は驚いた顔をしていた
冬『なんで分かった?』
『冬が言いにくそうにするのって家に招く時だけだからね』
だけど、少し安心した様な表情を冬はした
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