霙の恋

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冬『予定が空いてるならで良いんだけどよ』 『全然大丈夫だよー!!すぐに用意するよ』 僕は冬を部屋に招き入れて、すぐに準備を始めた 冬『……』 冬はいつも座る定位置に座る直前にあるものの前で立ち止まった 『どうしたの?』 冬『いやなんだかんだで皆仲良くなったなーと思ってよ』 『そうだね』 冬が見ていたのは山登りの写真 『そう言えば、今まで3人で写真なんて撮らなかったもんね』 高校の1年までは僕の周りには冬と流だけだった 常に一緒だったから敢えて写真なんて撮らなかった (まぁ行事の時は冬はいつもナンパされてるし、流はいろんな仕掛けを施してるからそれどころでは無かったんだけど……) 冬『まだ掛かるか?』 『う、うんもう少し…』 そんな事を考えていたら、不意に冬に言われたので慌てて準備をした 『良し…』 ようやく準備を終えたので、冬に声を掛けようとしたけどやめた 冬は仏壇に手を合わせていたから (おばあちゃんと話してるのかな?) 冬はしばらく拝み続けてようやく 冬『あっ、ワリィ待たせた』 僕はその言葉に首を横に振り 『行こっ!!』
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