霙の恋

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二人で僕の家を出たときに冬の携帯が鳴り響いた 冬『ったく、誰だよ』 冬は液晶を確認しながら 冬『ワリィ出るぞ』 冬の言葉に僕は頷いた 冬『なんだよ…』 冬は明らかに不機嫌そうに電話に出た 冬『あぁー、はぁ?嘘だろ チッわーったよ、今足無いから迎えに来い』 冬はそのまま電話を切った 『どうしたの?』 冬『あぁー、秋穂と春樹が喧嘩したらくしてさ 夏弥も今はハワイだし…止められる奴がいねぇーんだと』 『うわぁ』 今名前の出た3人は冬の所属する族の総長達 火口春樹君に林田秋穂君に山本夏弥君 3人とも喧嘩が強いし良い人たち 僕も何度か顔を合わせた事も有る 冬『先に俺の家に行っといてくれないか?』 『うん、それは大丈夫だよ』 冬『霙は家に居るはずだけど、一応鍵 オートロックの番号は覚えてるよな? 『うん、大丈夫』 僕は冬から鍵を受け取った 冬『ホントに悪い、すぐに帰るから』 冬はそう言って、冬の家とは逆の方に走っていった (慌ててるなー、大丈夫なのかなー?) 自分の前だから冬は心配させまいと焦りを隠していたのかなーと僕は考えた (とりあえず、僕も向かわないと)
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