霙の恋

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流石に三年以上は住んでた場所だから特に迷わず着いた まぁ桜さんと来たときは度忘れしたけど 『相変わらず広い家だなぁー』 先が見えない風間家の壁を思わずため息が出てしまった しばらく壁を見ながら歩くとようやく門が見えてきた (一応鍵は預かったけど、とりあえず呼び鈴を鳴らしてみよう) 門の横に有るインターホンを押してみた (うーん…) しばらく待っても、応答が無くてもう一度鳴らしてみた そんなやり取りを3回繰り返して (仕方ないか…) 勝手知ったる場所なので預かった鍵で全ての鍵を開けた 『お邪魔しまーす』 扉を開けて一応声を掛けた (やっぱり誰も居ないのかな?) 辺りを見渡しても物音は一切しなかった (冬の部屋で待ってれば良いかなー?) 冬の家族とは顔見知りだから誰かが帰ってきたら挨拶しよう それまでは冬の部屋で待とう 二階に在る冬の部屋に行くためにお風呂場の前を通って階段に行こうとしたときに いきなりお風呂場のドアが開いた 霙『もぉーホントっサイアクー なんで粉を被っちゃうかなー』 いきなりタオル姿の霙ちゃんが現れた 『えっ…』 霙『えっ…さく…や様』
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