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霙『良かったー』
脱力したような感じで言葉を溢していた
『それに……嬉しいかな』
僕も言葉にするつもりが無かったのに呟いていた
霙『えっ、嬉しい?』
『うん、霙ちゃんが僕の為に何かをしてくれることが』
霙『そんな…当たり前なのにボソッ』
何を言ったかは聞き取れなかったけど、少し頬を赤らめていた
お風呂上がりという事も有るのか、少し濡れた霙ちゃんの髪なんかを見ると少し女の子として意識してしまった
『にしても、冬遅いなー』
そんな邪な感情を消す為に僕は冬の事を切り出した
霙『そう言えば、どうして一緒じゃ無かったんですか?』
僕は顛末を彼女に伝えた
霙『あの仲良し二人組が喧嘩かぁー
兄様を呼びたさないといけないなんて、よっぽどなんですよねー』
霙ちゃんは言い終えた後にコーヒーを少し飲んだ
『そうだねー』
基本的に緩いチームで内輪揉めはほとんど無縁のチームである
しばらく霙ちゃんと雑談していると
気付けば、夜の7時になろうとしていた
霙『咲哉様は今日泊まられるんですよねー?』
『あっ…うん…』
正直冬もましてや雪さんや雹さんもいないので泊まって良いものか僕は一瞬考えた
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