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side~慎之介~
DNA鑑定から10日。
オレは仕事をしている久留美たちは結果を聴くために不在…
「はぁ~」
「あら?
なに落ち込んでるの?」
「…お前ノックもなしに入ってくるな!
ったく!」
オレは仕事の手を止め敬子を見た
「したわよ
貴方が気づかなかっただけでしょ?」
「なら気づくまで待て許可なく入ってくるな!」
「煩いわねぇ良いでしょもう…
すぐ帰るわよ結果を伝えたらね」
「あぁ…で?」
オレは仕事に視線を戻しながら敬子の話を聞いた
「結果は…NOよ
貴方と宇宙君は親子じゃない
貴方…
解ってたんでしょ?
知ってて…本気で彼女に惚れてるのね♪」
「・・・」
仕事の手が止まった
「貴方の真の目的は久留美さんを守ることだった
世間やマスコミから彼女を守るためにあえて自分の手元においた違う?
彼女は一般人しかも子持ちマスコミから狙われれば一発アウトだけど貴方が側に居ることでマスコミは彼女に手出しできなくなった
実際
彼女と宇宙君の生活は守られている」
「煩いぞ!
さっさと帰れ…」
「久留美さんって凄い人よねぇ」
「はぁ?
なにがだ!…」
「貴方と龍之介を繋いだ
初めてよ貴方と龍之介が子供みたに喧嘩して食事してたの
これって凄いことよ!」
「・・・」
「好きな人には"好き"って思った時に言わないと逃すのよ!
…じゃね」
「…敬子!」
踵を返した彼女を呼び止め…
「うん?」
「オレが本気で愛した女は久留美と…お前だけだ!」
「あら?
初耳ねぇ私を愛してたの?」
「あたりまえだ!
だから龍之介が生まれたんだろ?」
「ウフフ♪
そうね
まぁ
たまに顔を見せにきてあげるわ
じゃね」
彼女は今度こそ颯爽と帰っていった
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