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女の子らしく、落ちて来る花弁の中でも、特にキレイなものを選んでレイを作っているようだ…。
誰かに上げるのか?
出来上がりのレイをビニールの袋に大事そうにしまった。
何本か出来上がり、最もお気に入りのレイを自分の胸にそっと飾った。
その時、はじめて女の子が笑った。
……かどうかは、確信がないが、
一瞬、横顔が笑った!気がしたのだ…。
レイの深紅が頬に映えて、とても美しく大人に見えて…
ドキッとした!
笑顔の見えない子どもは寂しい。
何かをきっかけに自然に、こぼれる笑顔を見せてくれるのはうれしい。
だが、この場合はどうなんだろう?
そんな大人の心理状態などおかまいなしに、
女の子は走りながら、細い道を帰って行った…。
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